ベルサイユのばら フェルゼン編

224年前の今日はオスカルとアンドレが結ばれた日です。
そんな歴史的事実はないけども。

そんなわけで観てきちゃいました。

やっぱりつまんない脚本、ってどうしても思うんだけど
3回観て、観る度に進化した舞台を見せてくれる出演者の方にはほんと感心します。
舞台をつくる職業の人として尊敬します。

お別れを聞いたオスカルがフェルゼンに抱きつくのは植田先生の演出ときいて、
他はほとんど文句しかないけど、そこだけは感謝。
スキンシップの激しい子っていうキャラクター設定は、
人間愛の深くて広い人という、さぎりさんの役作りにも説得力を添えている気がするよ。
それに…かわいくてかわいくて愛しさが増します!

前回花祭りの場面で、きんぐさんがさらさちゃんのほっぺにキスしたように見えたのは、幻ではなかったらしい。
さらさちゃんのお誕生日だったんだねー。
きんぐさんなかなか素敵じゃないか!
国境もますますかっこよく守ってた。

そして今宵一夜。

今日はなんだか…めっちゃ近かったです。。
手を重ねてキスする体勢に入ってすでに顔と顔が…近い。
まつださんそんな焦ったらだめぇ!と思いつつ、とてもどきどきしました。
でももうちょっとオスカルのキス待ち顔をじっくり眺めたかったかも…っていうのは贅沢です。
ときめきをありがとう。

あと、今回フェルゼンからアンドレへの心変わり(じゃないけどさ)の過程は全く描かれていないけど、
オスカルの告白を聞いてると、
そういう自分のずるさを自分でわかっていることが感じられて、
いじらしくてより愛しくなります。

彩風さんがめちゃめちゃかっこよいリーダーになっていた!
ちゃんと荒くれものをまとめている頼もしい人に見えた。

民衆たちの歌に今日も感動。
音月さんのときからか、雪組のコーラスは綺麗な上に厚みもあって宙にも負けてないぜって思う。
お芝居も隅の人まで集中を切らさないし、観る度に迫力を増している気がする。
すごいなぁ。

バスティーユ
最近漫画を読み直してあらためて感じた、原作オスカルの印象との差を言葉で表したくて、できない。
こちらのオスカルは心身を擦り減らして生きているのを強く感じる...
いや原作もそうかもしれないけど、存在のすべてをどんどん消耗しながら生きて、さいごはいのちが消えるしかないのが必然というか


この場面に限らず、原作はその存在の白さ、輝きによって世の悪とか負の部分を跳ね返して前に進んでいるような人、
こっちのオスカルさんは、あまりに透明で、全部を受け入れて、何にも染まらないけど、その重さを内に溜め込みつつ踏ん張っているような人、
と感じるのです。なんでかなぁ。
うーん、もうちょっと考えよう。。

きょうは倒れこんだ目の前に剣がまっすぐ落ちていて
撃たれ、アンドレの不在を嘆きながらも、
剣を取らなければいけない、剣を取って立ち上がるしかない姿が
ほんとに痛々しかった。

撃たれてから亡くなるまでの呼吸がリアルで
あぁ、いのちが消えた…と幕が閉まってもしばらく呆然としてしまう。
ごめんせり上がってくるJさま。見れない。



「王妃様だけでもお助けに行く!!!」のところのJさまの
「まじで!(゚д゚)」
って反応がおもしろかわいくてすき。

それにしても片足を乗せるフェルゼンさまのシルエットは完璧すぎる。

今日の牢獄はよかったなぁ。
アントワネットが何度もいう「ありがとう」が
やさしくて気高くて悲しくて。
この方もまた最後まで愛に生きた人なんだなぁとおもう。

デュエットダンスであゆちゃんを迎える壮さんの目尻がすごく下がってて、いい。

でもたしかに飼い犬を見るご主人さまの眼だ...

黒燕尾は全体を眺めたい気持ちと、さぎりさんのすべてをなるべく心に焼き付けたい気持ちで葛藤する。
今日は後者をえらびました。
オスカルメイクで黒燕尾姿なのがいいの。
きれい、としかいいようがないくらい綺麗。
最後の伏せた顔が最高にすき。

階段降りた後Jさまに笑いかけてるだろうオスカルさま。見えないけど。すき。

たぶん次が最後。
母と行くのでオペラグラスは譲って全体をみよう。

夜のオスカルさまは綺麗さが増すとの噂を聞いたので、楽しみです。